AboutServicesPricingPhilosophyProductsWorkBlogCareersParloirEnglish
← AI CASES

食品メーカーの社内ナレッジ検索AI — 散在するSharePointを、根拠付きの即答に

食品メーカー向けに社内ナレッジ検索AI(RAG)を構築。規程・通達・決算・社内公募まで、複数のSharePointサイトに散在した情報を根拠付きで即答する検索基盤として全社展開した。

AIRAGazuresharepointknowledge-searchllm

プロジェクト概要

社内の情報はすべてSharePointにあった。それでも、見つからなかった。

規程は文書ライブラリに、通達はサイトページに、社内公募は掲示板(リスト)に。サイトも形式もバラバラで、目当ての一枚にたどり着けるかは「どこにあるか知っている人」に聞けるかどうかで決まっていた。情報は存在するのに、組織の知識として機能していない。これがこのプロジェクトの出発点だった。

作ったのは検索窓ではない。「社内のことは、ここに聞けば根拠付きで返ってくる」という状態そのものだ。

アプローチ

  1. 形式の異なる情報源を、ひとつの検索基盤に統合: 複数のSharePointサイトを横断し、文書ライブラリ・サイトページ・掲示板(カスタムリスト)という構造の異なる情報源ごとに取込パイプラインを設計。Azure AI Search + Azure OpenAIによるRAG構成で、ひとつの質問窓口に束ねた。

  2. 「取り込み漏れが構造的に起きない」自動化: 新規フォルダや新規投稿を定期巡回で自動検出し、登録が完了するまで検索対象化しない設計。人手の登録作業をゼロにしながら、未登録のまま公開される事故も構造で防いだ。

  3. 根拠付き回答と機微情報の統制: 回答には必ず出典を添付。人事関連など機微な情報源は表示を統制し、「答えは返すが出どころは伏せる」といった運用要件をシステム側で担保した。

  4. 運用の中で検索品質を鍛える: 「最新の決算資料」と聞くと古い年度が返る。この種の誤答をユーザーフィードバックから真因まで実測し、時間表現を検出して日付順検索を合成する改修で根治。LLMのモデル更新も設定切替のみで戻せる構成にし、月次保守の中で改善が回り続ける体制を組んだ。

成果

  • 規程・通達・決算資料・社内公募まで、全社員がひとつの窓口で根拠付きの回答を得られる状態に
  • 新規文書・新規投稿は自動で検索対象化。運用側の手作業ゼロ
  • フィードバックを真因まで実測して塞ぐ改善ループが月次保守で稼働。「見つからない」の報告が、その日のうちに構造の修正に変わる
  • 検索対象の拡張・利用分析など、次フェーズの追加開発へ継続中